料理教室を始めた理由

はじめましての方、

いつもご訪問くださる方

ご訪問頂きありがとうございます。

改めまして自己紹介をさせてください。

長文になりますが

よろしければ最後までご覧くださいね。

料理教室の風景

服部まどか(はっとり まどか)

生まれ育ちは愛知県豊田市。

現在は大阪市在住です。

夫、娘息子一人ずつ(子供たちは年子)の

4人家族です。

私は2018年5月にSUNROOMを始めました。

直前の2018年3月末まで、

国家公務員(省庁事務官)

として働いていました。

母親が地方公務員をしており

結婚や出産を経ても退職せず

働き続ける姿を見てきましたので、

結婚や出産で退職するという選択肢は

ありませんでした。

ずっと続けられる仕事を!と思い、

公務員になりました。

公務員時代、

じつは仕事に対する不満を

あまり感じずに過ごしていました。

国家公務員だったので、本省は東京。

本省で徹夜続きの勤務をすれば…

または言われるまま2~3年ごとに

地方を転々としながら勤務すれば…

大きく昇進できる可能性もあり、

仕事にはやりがいを感じていました。

多彩な人材がいたので、彼らから

刺激を受けるのがまた楽しかった!

しかしながら、

夫は関西ローカル企業に勤務。

関西以外の場所へ転勤する可能性は

ほぼゼロ。

家族としてやっていくにために、

仕事は関西に限定して、できる範囲で

納得してやっていく道を選びました。

関東に単身赴任中に子供を授かり、

関西に異動させてもらい

夫の住む大阪で

子育てをスタートさせたのでした。

娘を産んだのが34歳の時。

運よく年子で息子も授かり、育児休業を経て

職場復帰を果たしました。

ちなみに育児短時間勤務も選択できたので

第一子出産後に利用してみました。

しかし、仕事量があまり変わらない割に

残業代は一切出ないんです。

時間になれば帰っても良いけど、

仕事は分担しないからね。

という制度でした。

結局ただ働きが増えただけという結果。

ばからしくなり、第二子出産後は

フルタイムで復帰しました。

しかし仕事復帰後は想像以上に

疲弊する毎日。

当時は通勤時間の関係から、

わたしが子供の送迎を担当していました。

7時、保育園の開門とともに子供を預け、

駅までダッシュ。

帰りも園の閉門時間である19時ぎりぎりに

駆け込む毎日。

送りも迎えもするため、早出して仕事を

こなすことができないし、

残業もわずかしかできない。

あの頃は昼食をおにぎり1個にして5分で食べ

昼休みを削り仕事をする毎日でした。

それでも終わらなければ土日に出勤して

残った仕事を片付けていました。

疲れが取れない日々が続き、体調を崩す日も

出てきました。

平熱が低めで、発熱で学校を休んだのは

小中高通じて1日だけだった私なのに

謎の高熱が出て3日間も欠勤したことも。

ちなみにこのときは、

2日寝込んでフラフラしながら出勤したら

「服部さん、顔が真っ白やで!はよ帰り~」

と言われて帰宅、再び寝込んだのでした…

また、風邪というわけではないのですが

咳が止まらず苦しんだことも。

こちらも原因不明でしたが

長期にわたり苦しみました。

これではだめだ!!!
 

のんきなわたしでも気づきました。

仕事を続けるために考えたのは、

「家事の時間を減らして体を休める」

ということ。

まず行ったのが家事の所要時間を

書き出すことでした。

そこで判明したのは

一番時間のかかる家事は

食事の支度

であるということ。

食事の支度は、買い出しから片付けまでを

含みますので自分でも納得の結果でした。

もともと料理は好きでしたが、とにかく

時短を!という点に着目して

通勤電車の中、そして暇さえあれば

時短レシピを検索する日々が続きます。

当時は作り置きが全盛の時代。

飛田和緒さんのレシピ本をはじめ、

本を買ったりスマホ検索したり。

とにかく「もっと時短!もっとおいしく!

片付けももっとラクなレシピがあるはず!」と

必死で探していましたね。

しかし必死の思いで検索して、週末の時間を使って

作るつくりおきを家族が食べない。

作った当日は食べるけど翌日以降は残り物と

みなして食べてくれない。

つくりおきや時短法は

万能ではない。

家族が喜んで食べてくれて、

しかも

わたしの負担が少ないものを

作りたい。

そんな思いが常にありました。

そんな夢のようなレシピをずっと探していましたが、

探してもない!ということに

ずっと後になって気付きました。

ベストな方法は家族ごとに違う。

そんな当たり前のことに気付くまでに

ずいぶん長い時間がかかってしまいましたチュー

時折寝込みながらも、なんとか仕事と家庭を

両立させようと頑張る日々が

3年続いたある秋。

当時は秋が繁忙期に当たっていました。

加えてマイナンバー制度導入への対応、

そして財務監査対策と忙しいことが重なり

昼休みをすべて仕事にあてても、

仕事が終わりませんでした。

こんな非常事態であっても

夫は保育園の送迎をかたくなに拒否。

残業ができないわたしは、

土日出勤してこなすしかありませんでした。

土日とも出勤するにあたり、私は夫に

「してほしい家事」を頼みました。

・洗濯ものを干し、取り込みたたむ

・掃除機をかけること

・リストアップした食材の買い出し

しかし、なんと。

夫はひとつもこなしていませんでした。

子供がリビングで遊んでいるのを横目に

自分はソファでスマホゲームを

しているだけ。

さすがにあきれ果てて

喧嘩をする気力もありませんでした。

わたしが寝る間も惜しんで家事に育児に

仕事にと頑張っているのは、

あいつのこづかいを増やすためなのか⁈

(お財布は夫婦で別なので私が頑張るだけ

彼の可処分所得が増える仕組み)

それまでも、家事育児の分担について

何度も夫婦で話し合おうとしました。

しかし夫がキレるだけで話し合いに

ならず、私がなんとかこなす日々…

この一件をきっかけに

わたしのなかでなにかが変わりました。

なんのために働いているのだろう

相手は変わらない。自分が変わらなきゃ!

よく言われることですが、

夫はこのまま変わりそうもない。

その前に、わたしがだめになってしまう。

こんな考えが私の心のなかで

どんどん大きくなっていきました。

人事担当、そして上司の再三の説得を経ても

どうしても退職への気持ちが動かし難くなり、

年度末をもって退職する運びとなりました。

そして。

退職から2カ月で、SUNROOMをスタート。

ちょっとオープンを急ぎ過ぎたと思います。

でも、退職してすぐに始めないと

そのまま主婦業に専念して

過ごすことなりそうだと思った。

何のために退職したのか。

今後どうしたいのか。

突き詰めて考えると、

家事に育児に仕事に忙しいお母さんたちと

もっと気楽に暮らしを楽しむ方法を

共有したい

という気持ちが抑えられなかった。

SUNROOMは当初、

観葉植物の店としてスタート。

これは、上記の気持ちから始めたもの。

しかし、わたしが一番悩み、そして

一番解決したかったのは

家事の中でいちばん時間のかかる

食事のしたくをもっとラクにする

こと。

食事問題が解決すれば、お母さんたちの

自由時間も休息時間も増えるし、

家族も喜ぶし、健康に過ごせるし

いいことづくめです。

じつは、仕事と家事の両立で悩んでいた

公務員時代、ちょっと先輩の働く母たちに

いろいろ聞いてみた時期がありました。

「仕事しながらご飯の支度

どうしていましたか?」と。

でも、皆さん口をそろえて仰るのは

大変すぎて覚えてない。

いつの間にか子供も大きくなってたわ。

仕事と家事の両立で悩んでいる、

まさに、渦中にいるお母さんたちに

わたしがひたすら検索し、調べて

実際に試してみた食事をラクにする

あれこれを共有できれば。

そんな思いから、

SUNROOMをオープンした翌年から

料理教室を始めました。

調理学校で学んだ経験のないわたし。

しかし、昼ご飯も食べずヘトヘトな状態で

家族の食事を準備してきた実体験をもとに

まず最初の一歩を踏み出しました。

その後、整理収納アドバイザー1級、

だし検定、食生活アドバイザー2級

などを取得して

食の安全や整理収納などの知識も

取り入れながら

「心がラクになる料理教室」をモットーに

オリジナルレッスンを続けています。

夫が家事を何もせず苦労した経験から

家族での助け合いの必要を感じ、

子どもお料理教室をスタートさせました。

また、

育児休業中にもっと料理の合理化、

時短化について学んでおくべきだった

という反省から

育児休業中の方に向けた

オンラインレッスン「料理の文法」

を始めて今に至っております。

スタート当初は本当に手探りでしたが

幸いなことに、生徒さん、親御さんからの

嬉しいコメントや

楽しかった!という笑顔に支えられて、

私のほうが元気づけられる

レッスンを開かせていただいています。

まだまだ、教室として軌道に乗っているとは

言えませんが、日々思い浮かんだアイデアを

実験しては、皆様に共有していければと

精進を重ねている次第です。

わたしの経験やアイデアが

みなさまの料理をラクにする

お役に立てるかもしれない。

そんな思いで今日もアイデアメモ片手に

台所に立っています。

長文にお付き合いありがとうございますウインク