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レシピの発想法 給食でおいしかったもの20230627 

子どもたちの会話をヒントに

「時短」「かんたん」な料理は検索すればたくさんでてくるけれど、
どういう考え方をして、どうやって作ったら「時短」「かんたん」になるのか。
なおかつ、メニューが思い浮かばないときどんな発想でもって「あるメニュー」にたどり着いているのか。
その発想の過程を書いてあるものって、少ないんじゃないかしら。

「時短」「かんたん」という結果だけを知るのではなく、その結果に至るまでに考えたことを書いていこうというのがこのブログシリーズの動機です。


といっても、わたしも時間のない人間のうちのひとり。
発想の過程といっても大して時間をかけているわけではなくぱぱっと短時間で思いついたことばかり。
慣れれば、ほんとに短時間でできる。

このブログを読んで「レシピの発想法」をなぞることで、検索に頼らずご飯を作ることができるになるお役に立てればうれしいです。

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この日作ったもののヒントになったのは学校給食で出たすき焼き。
年子の我が子たちは同じ小学校に通っているので、同じメニューを食べています。
会話を聞いてたら
「学校のすき焼きおいしいよね~」
「しらたきがうまいのよ」
ホウホウ。
しらたきが好きなのか!!
母さん、知らなかったわ(笑)

というわけで、給食から子供たちの好みを知った母でした。
いろんな食材やメニューを子供たちに覚えさせてくれる給食ありがたやと感謝しました。

ちなみに、しらたきと糸こんにゃくのちがいは?と思った方!
下記資料からみると、地域によって呼び名が違うだけ。
結論から言うとおなじ
みたいですよ。

こんにゃく自体は平安時代から食べられていた記録があるそうですが、しらたきと糸こんにゃくがはじめて製造されたのは、江戸時代になってからです。
関東で生まれたものがしらたき、関西で生まれたものが糸こんにゃくです。当時は、それぞれの製造工程も違っていました。
関東のしらたきは、固まる前のこんにゃくを筒に入れて、ところてんのように穴から押し出し、湯でゆで固めて作りました。このとき、穴から糸のようなこんにゃくが湯の中に押し出されていく様子が、白い滝のように見えたことから、しらたきと呼ばれるようになったといわれています。
一方、関西の糸こんにゃくは、固まった板状のこんにゃくを糸状に細く切って作られたものでした。

https://erecipe.woman.excite.co.jp/article/E1596439239400/

レシピ発想のポイント

ではここから、発想のポイントを書いていきます。
今回ご注目いただきたいポイントとなるのは
「家にあるもので再現するとき考えること」です。

ポイント1 外せない食材を決める

今回の例では子どもがしらたきがうまい!という理由からすき焼き風のメニューを作ることにしたので、しらたきはマストですね。
もししらたきがなかったら「こんなの違う!」と言われることでしょう(泣)
こればかりは代用せず、ある時に作ってください。

ポイント2 おいしく感じたポイントを聞く

子供のイメージに近づけるには、やはり子供がどう感じたか、どこがおいしかったのかということを聞いてそこだけ外さないようにすれば満足感が高まるかと思います。
ポイント1で書いたようにしらたきをつかうことは当然として、もう一つのポイントは「牛肉が甘辛いところがおいしい」というところだったようです。
牛肉を使うこと、甘辛い味付けにすること。という方針を決めました。

ポイント3 ポイントだけおさえて!完璧は目指さない

給食で出たものを全く同じように再現するのは難しいです。
(肉の部位も分からないし、作ってる分量も家庭とは違うし)
やっぱり、完コピしようとすると買い出しから行かねばならず、かつこんなの違う~などと言われたらショック。
完璧をめざすのは疲れるので、要所のみ押さえてあとは冷蔵庫にあるものでつくるのが疲れず作るコツですよね。
子供に「なんか違う~」と言われたら「そうかしら?」といっておけばよろしい(笑)

レシピはこちら


しらたきのすき焼き風

(4人分)
・牛ひき肉  250g
・しらたき一袋(今回のものは正味180g)
・酒、しょうゆ、赤酒(又はみりん)各50ml
・ねぎ  好きなだけ

作り方
①鍋を熱し、油をしいてしらたきを炒める。しらたきの水分を抜く気持で炒めます。ちなみに、今回使ったのは「あく抜き不要」というしらたき。パッケージはよく読むことをお勧めします。不要なあく抜きをして、時間を無駄にするのはいやですからね。
ざるで水を切ったらざるのなかでキッチンバサミをつかって適当に切り、鍋に入れれば包丁とまな板を使わず完成するメニューです。
ねぎもはさみで切りました。

②しらたきの水けがすくなくなったな、というタイミングで肉と調味料をすべて入れ、肉をほぐします。火が通って好みのに詰まり具合まで煮詰めたらさいごにねぎを入れてこれまた好みの具合まで火をとおす。
(肉を炒めてから調味液を加えるとひき肉ということもあってパサつきがち。肉に火が通る前の段階で調味液を加えてふっくら煮ます。)

こちらの分量だと、ちょっと味付けが濃いめです。生卵と合わせて食べることを想定して濃いめになっております。
お好みでしょうゆを減らしたり、甘いのが良い方は砂糖をくわえたりはたまたしょうがを加えたり。
好みのアレンジで作ってみてくださいね。

牛ひき肉は、コストコで買った赤身88%というひき肉です。
脂が多いひき肉は冷えたとき固まるのがいやだし、しつこいので赤身多めのものを愛用しています。

おわりに

今回も私が晩ごはんでどんなことを考えてある日の献立にたどり着いているのかを記してみました。

素材は基本的に近所で買えるもの、冷蔵庫にあるもので。
時間をかけずに悩まずつくる。
こんな姿勢で毎日ごはんをつくっています。
よかったら今後もチェックしてみてね。

当店のHP、インスタグラムなどはこちら

https://linktr.ee/SUNROO

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育休中のかたで復帰後のご飯作りに不安がある方、料理が苦痛な方、とにかく時間がないけど健康を考えて自分で作りたい、子育て中の方。
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レッスン 料理をラクにするコツ

レシピの発想法 コールラビの浅漬け20230623

レシピ発想法シリーズのきっかけ

友人と話していて
「毎日のごはんづくりで、献立をどうやって決めているか」
という話題になった。

私の場合、毎日思いつきで冷蔵庫にあるものでつくるということの連続で、レシピ検索はほぼしない。

友人によると、「思いつきでって言っても、その「思いつきが思いつかないのよ!」とのこと。

まいにち家で作って食べるごはんで、悩む人と、悩まない人の違いは何なのか。

中には時間が有り余っていて、ご飯作りが楽しくてしかたない!一日中キッチンにいるのが幸せ。という奇特な方もおられるかもしれないが…
皆さん基本的にお忙しいので、毎日のごはんではレシピもその結果作られる料理も、「時短」「かんたん」が求められている。

「時短」「かんたん」な料理は検索すればたくさんでてくるけれど、
どういう考え方をして、どうやって作ったら「時短」「かんたん」になるのか。その発想の過程を書いてあるものって、少ないんじゃないかしら。

「時短」「かんたん」という結果だけを知るのではなく、その結果に至るまでに考えたことを書いていこうというのがこのブログシリーズの動機です。


といっても、わたしも時間のない人間のうちのひとり。
発想の過程といっても大して時間をかけているわけではなくぱぱっと短時間で思いついたことばかり。
慣れれば、ほんとに短時間でできる。

このブログを読んで「レシピの発想法」をなぞることで、検索に頼らずご飯を作ることができるになるお役に立てればうれしいです。

コールラビ

今日ご紹介するのはコールラビの浅漬け。

初回から、「なんだそれ⁈」という食材。
コールラビの存在を知ったのは去年のこと。わたしのインスタグラムで「かぶらってスキレットで焼いただけですごくおいしいよね。」というのを紹介したところ、
「コールラビを焼いたのもすごくおいしいよ」というメッセージをいただき、初めて知りました。
ちなみにコメントくださったお姉さまは、英語が堪能で人生経験豊かなとってもすてきな方です。
以前、イタリア野菜「プンタレッラ」についてもコメントくださったことがありました。

そんなこんなでコールラビの名前は知りましたが、そのシーズンは近くのお店で発見することができませんでした。
幸いにも梅田のステーションシティ上にある「天空の農園」で、育てられている姿を見ることはできたんですけどね。

そして今シーズン。
やっと、手に入れることができました!
ちなみに、普段通っている近所の店で。
コールラビの旬は年に2回あるようで、10月~12月の晩秋と6~7月の初夏が旬のようです。まさに今が旬。
旬については下記リンクの情報を参考にしました。

https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/Kohlrabi.htm

レシピ発想法

ではここから、発想法を書いていきます。
今回ご注目いただきたいポイントとなるのは
「なじみのない食材を使って、どうやって発想するのか」
というところ。

ポイント1 知っている食材から類推する

今回使ったコールラビは、かぶの話題で出てきたところから「たぶんアブラナ科だろうな」と。調べたら案の定アブラナ科でした。
アブラナ科の食材といえば
・かぶ
・だいこん
・キャベツ
・ブロッコリー

これらの食材を見たら、未知の食材でも「アブラナ科」というだけでなんとなく味や調理法が想像できる気がしませんか?

ポイント2 生食できるか

かんたん、早いということを考えてつくる場合、「生でたべられるかどうか」というのは大きなポイントだと思うんです。
生で食べられる食材なら加熱する時間が省けるし、生焼けの心配をしなくてよいから気軽に料理できます。
また、野菜は、あく抜きが結構めんどうだったりするもの。
生で食べられるというのはあく抜きの手間も不要というわけで、「ちょっと野菜が足りない、1品付け加えるか」というばあいにも気軽にプラスしやすいかな~と思います。
生食できるか、できないか。食材を買うとき、こんな点にも注目してみるのもおすすめですよ~

ポイント3 水分コントロール

「水分コントロールは料理の仕上がりを左右する大事なポイントだ!!」というのを、わたしは常々言っております。
味付けとかいうけれども、調味料による味付け以前に料理の仕上がりを適切な水分量にコントロールすることで料理の仕上がりレベルってかなり違ってくるのではないかと思っています。
出来上がりが水っぽくて味が薄い。逆に水分がなくパサパサで食べにくい。
こんな仕上がりは、水分コントロールの失敗によるものですね。
というわけで水分コントロール、気にしながら料理してみて下さいね。

今回、コールラビを生で食べたときに感じられる独特の気持ちよい歯触りをいかしたいのと手間がかからないという理由で生で食べることに。

また、「かんたん酢に漬けて、ピクルスにするとおいしいよ~」というのを前述のお姉さまに教えていただきました。
ピクルスか!梅雨のじめッとした空気の中、ピクルスの酸味にはとても心惹かれるものがありました。コールラビ特有の歯触りも楽しめそうだし。

生で食べる、とくに酢を使って漬物にするときには、浸透圧を利用して野菜の水分を出してあげて、そこに調味液をしみこませることが必要です。
でないと、酢の味がぼやけた漬物になってしまう。
とはいえ一度塩もみして水分を出してから改めて酢に漬けるのはめんどう。
今回は、しょうゆと白梅酢(うめぼしをつけるときに上がってくる水分。梅の果汁と塩が合わさったものだから塩分たっぷり)の塩分を使って、コールラビに含まれる水分を抜いていくことにしました。

レシピはこちら

コールラビの浅漬け(作りやすい分量)
・コールラビ   1個
・しょうゆ    おおさじ1
・白梅酢     おおさじ1
・酢       おおさじ2

作り方
コールラビは皮をむき拍子切りにする。注意点は、コールラビの下の方には硬くて太い筋がある場合も。発見したら厚めに皮をむくことで筋を取っておきます。
ビニール袋などにすべてを入れ、袋の上から少しだけ手でもんでなじませます。
ご飯のしたくの最初に仕込んで、「いただきます」のときにはもうたべられます。
ビンに漬けると、どうしても漬け汁が沢山必要になる。調味料がもったいないので、少量のつけ汁でも全体に回りやすいようにビニール袋に入れて漬けています。

翌日までおくとちょっとしょうゆ味がきつく感じるかもしれません。どちらかというと作ってすぐ食べる場合にちょうど良い味付けにしています。

いまはちょうど梅しごとの時期なので白梅酢を使いましたが、ない方は塩と酢を増やすことで代用してください。
酸っぱいのが好きな方はさらに梅肉を入れたり、風味付けをしたい方はごま油たらしてちょっと中華風にしても良いし。酢の一部をレモン汁にしてみてもいいし。酸味が効いた浅漬けなので、口がさっぱりします。脂っこい食事のときにこれがあったら箸休めとしてうれしいですよ。
上記のレシピを元に色々試してみてね。

おわりに

初回は、コールラビというちょっとレアな食材を使ってしまいましたが、私が晩ごはんでどんなことを考えてある日の献立にたどり着いているのかを記してみました。
しばらくこのシリーズ、続けてみようかと思っています。
素材は基本的に近所で買えるもの、冷蔵庫にあるもので。
時間をかけずに悩まずつくる。
こんな姿勢で毎日ごはんをつくっています。
よかったら今後もチェックしてみてくださいね。

当店のHPはこちら

https://www.sunroomcooking.com/

「料理の文法」を身に付けて検索せずに、手早く毎日のごはんを作れるようになるオンラインレッスンを開催中。
育休中のかたで復帰後のご飯作りに不安がある方、料理が苦痛な方、とにかく時間がないけど健康を考えて自分で作りたい、子育て中の方。
こんな方のお悩みに寄り添えるレッスンにしていきたいと思って始めました。
ご興味ある方はHPのお問い合わせフォームよりご連絡お待ちしております。



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子供料理教室6回コース途中参加について

3月からスタートの子供料理教室6回コース。
今月、6月のレッスンで4回目を迎えます。

こちらのコースは、6回連続で受講していただくことで、せっかくご参加いただいたレッスンを単発レッスンにありがちな「楽しかった!」で終わらせず、料理をつうじて集中力や時間感覚、危険を予測する力を養っていくことを目的としております。

そのため、基本的に「6回まとめて」お申込みいただくようお願いしておりました。

しかしながら、ありがたいことに途中からご参加いただきたいというお問い合わせもぽつぽつといただいている状況。
ありがとうございます。

今回、3月にスタートしたものを仮に「シーズン1」としますと、「シーズン2」は9月からのご案内になってしまいます。

子供の成長は早いもので、3ヵ月、4ヵ月お待ちいただくのは子供にとって長すぎる!という考えから、シーズン途中でのご参加も承ることにいたしました。

現在行っているシーズン1では、「包丁遣い」だったり「スライサーやピーラーの使い方」だったり「フライパンの使い方」だったり、どちらかというと「道具の基本的な使い方に慣れる」ことをメインのテーマにしながら、集中力や時間感覚、危険を予測する力を養っていくことをめざしております。

対して、つぎのシーズン2では(いまのところ)旬の食材をメインテーマにして行っていくつもり。

ですのでシーズン1に途中からご参加いただく場合、
【6月スタート】
6,7,8月の3回連続でご受講いただく


【7月スタート】
7,8月の2回連続でご受講いただく

【8月スタート】
8月みご受講いただく

かたちとなり、シーズン2へは改めてお申込みいただくかたちとなります。

どの回からお申込みいただいても、入会金などは頂いておりませんのでご安心ください。

6月、7月、8月という途中からご参加の方のメリットとしては
「お試し的にレッスンを受けられる」こと。

こちらの6回コースでは終了までの回数×3500円(1回あたりの代金)をまとめてお支払いいただいております。

「いきなり6回申し込んで合わなかったらどうしよう?」と不安な方は6月、7月、8月のお申込みの場合お試し的に、よりお気軽にレッスンを体験していただくことができるかと存じます。

シーズン1の今後月ごとのテーマは
6月 フライパンの使い方
7月 夏の麺料理
8月 お弁当作りで学ぶ食中毒対策

を予定しております。

下の写真は
4月テーマ:電子レンジを使って
5月テーマ:取扱注意の道具を使って
の写真です。

このように、テーマに沿って毎月3~4品作っています。

こちらでご紹介した子供料理教室6回コースは毎月最終土日に行っております。
午前と午後がありますのでご都合のよい時間帯をお選びくださいませ。
6月、7月、8月のコースへのお申し込みはホームページのお問い合わせフォームよりお待ちしております。


最後までお読みくださりありがとうございました。