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上沼恵美子さんのお好み焼き動画が神

勉強のためにテープ起こしをしました

【大阪福島】心がラクになる料理教室SUNROOM代表
レシピ案内人・整理収納アドバイザー 服部まどかです。
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最近話題の上沼恵美子さんのお好み焼き動画。

正確には、
「上沼恵美子直伝!」絶品お好み焼きの作り方

です!

これから動画づくりにもチャレンジしようと、編集ソフトを購入したばかりの私。
動画レッスン、オンラインレッスンでも動画を取り入れていこうと思っているところです。

そんなタイミングで見た、上沼さんの料理動画。
恵美ちゃんの話芸にはもちろん近づくことはできないけれど、魅力を少しでも学ぼうとYouTubeを見ながらテロップとおしゃべりを文字に起こしてみました!

一度通しで見た時以上に文字に起こしてみるとそのすごさがはっきり感じられました!
私が感銘を受けた、おしゃべりのプロの技のすばらしさを自分なりに書き出してみたいと思います♡

公式YouTubeチャンネルよりお借りしました

画面から伝わる分かりやすさ

YouTubeも、オンラインレッスンも、動画も、対面レッスンと比べてコミュニケーションが難しいのは誰もが認めるところ。
同じ空間にいればなんとなく伝わるニュアンスも、工夫しないと伝わらないのが難しいところです。
対面レッスン以上に、分かりやすく、伝わりやすいことを心がけないと楽しいレッスンにはならないのがオンラインの難しいところ。

上沼さんの動画は、面白いのに加え、状況が見てきたように頭に浮かぶ、つまり分かりやすいんです。

どうしたらこんなにも伝わりやすい、分かりやすい動画ができるのか。
私なりに理由を考えてみました。 
3つのポイントに絞って考えましたのでちょっとお付き合いくださいね。

その1・お好み焼きというメニュー選びの絶妙さ

まず、メニュー選びの時点から分かりやすさって始まると思うんです。
お好み焼きというチョイスが素晴らしいと思うのは、

①食べたこと作ったことがあるので想像しやすい食べ物だということ。
使用する食材も玉子、豚ばら肉、小麦粉、粉がつお、紅ショウガ、ねぎ、青のりと至ってシンプル。身近なメニューかつ、身近な食材を使ったシンプルな料理ゆえ、味や匂いの想像ができ、想像力により頭の中で情報を補うことができるため、伝わりやすい内容になっているのだと思います。

②いろいろなバージョンがある中で独自の色を出せるメニューである
上沼さんがおっしゃったセリフ。
「お好み焼きって、全部違うでしょ、うちはこうするああするって。いろんな事おっしゃるんだと思いますけど、これが一番簡単で一番安くて一番おいしいと思います」

カレーやハンバーグもそうだと思うんですが、家のが一番おいしいって思う人、多いんじゃないでしょうか。うちの味というのが本当に無数にあります。各御家庭ごとの味をリスペクトしつつも、「これが一番簡単で一番安くて一番おいしい」という独自カラーを出して差別化している。聞いたこともない料理だと画面越しに味や匂いを想像するのが難しいけど、お好み焼きなら想像がつき、かつ一番簡単で一番安くて一番おいしいという特徴なら、やってみようかな?という気になりますね。

③焼き時間を利用できる
ずっとせわしなく作業している料理だと、しゃべる余裕がなくなるか、編集が多くなって流れが自然でなくなります。
それはそれで情報の密度が高い動画になるかもしれませんが、YouTubeのように聞き流したい媒体の場合はちょっとしんどい。
お好み焼きなら、焼いている間は若干作業に余裕ができるため、おしゃべりも楽しめるというところがファンにとっては嬉しいですね。

その2・表現方法のバリエーションの多さと巧みさ

ここは、さすが上沼恵美子!というところでした。
とにかくテロップは最小限だし、うっとうしい効果音もなし。でも伝わるんです。

特に感銘を受けたポイントを書いていき書いていきます。

①テロップに頼らずとも、見れば分かるように表現している
このお好み焼きは、とにかく小麦粉(メリケン粉と呼んでいました)が少ないのがポイント。メリケン粉の少なさを強調するために、どのくらいシャバシャバかスプーンでたらしてみたり、「粉はどっかへ行きました」と表現したり。印象的な言葉や見たらわかるように工夫しているところはさすが。

②くどくど強調しない。ポイントが絞り込んである
最大のポイントは、卵を混ぜすぎないところ。ここが一番のポイントということで唯一、間をおいて、声を張っていました。
強調ということは、ポイントを絞って、数を少なくしてこそ際立つものだな!と。あんまりたくさんポイントがあると、頭に残らないんですよね。えみちゃんは1つに絞ってあったので、ばっちり頭に入りました☆

③わかりやすくて面白いたとえが絶妙
円盤投げできるようなお好み焼きあるじゃないですか、硬~い。
って、笑いましたww

お好み焼きの硬さを表現するとともに、投げ飛ばしたいほど嫌だというニュアンスが伝わる絶妙なたとえです。
これを瞬時に言える瞬発力が欲しい~♡
これぞベテランの技ですね。

その3.やってみたい、できそうだと思わせるコツ

この点は料理動画のいのちなのですが、まんまと作りたくなった私です。
さすが!と思われるところを書き出しますね。

①はやくできる
やっぱり、絶品だけど作るのに1日かかりますというものよりすぐできて、すぐ食べられるものの方が試してみたくなりますね。だって、早く食べたいじゃないですか(笑)
上沼さん自身は、時短などという単語を使ってはいません。でも、私いらちなんでね、とご自分の性格を押さえながらおっしゃるのでものすごく説得力あります。上沼さんほど忙しいのに家のご飯を作る姿が想像しやすい人って少ないかもしれません。仕事に家事に、子育てに、さらに家事の役に立たない夫…忙しい中で手早く作って子供に食べさせてきた歴史を感じられるから、早くできることの必然性に説得力があるんですよね。

②特別な道具や材料がなくてもできる
材料や道具をわざわざ買いに行かなくても、すぐ試せるお料理って魅力的です。作るのにあたってのハードルが下がるし、万一失敗してもそれほど悲しくないから気軽にチャレンジできますよね。思い立ったらすぐできる、ってやっぱり最高!

③安い
大阪城に住んでいる、お金持ちの上沼さん(ネタです)でも安いというところには心惹かれるようで。
高い材料を使っておいしいのは当たり前で、安いのにおいしい!っていうギャップが関西人の心を鷲掴みにします。関西人ではない私が言うのもなんですが。
安いのに美味しいって、美味しいにお得感がプラスされるのでなお一層美味しく感じるという不思議(笑)

さいごに

以上みてきたように、テープ起こししてみたらえみちゃんの動画は自然に見えながらも魅力的な料理動画を作るためのヒントがたくさん詰まっていました。

テロップや効果音、編集を多用した動画ではなく、自然に頭にストンと入ってくる料理動でした。
いちいち計量していないのもなんかよかった。
家庭料理って、息をするように自然に、無理しないで作れるようになるのが理想だと思うんです。しかも、美味しいって食べてくれる家族がいて。

それを思えば、このお好み焼きは家庭料理の理想だな、と思いました。
動画づくりを始めようとしているタイミングで、素晴らしいお手本に出会えてラッキーです。

最後までお読みいただきありがとうございました☆彡

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料理をラクにするコツ

【初心者必見圧力鍋のすすめ⑤】

味にコクを出す!鍋で炒めるときの注意点

【大阪福島】心がラクになる料理教室SUNROOM代表
レシピ案内人・整理収納アドバイザー 服部まどかです。
5回にわたる圧力鍋シリーズも今回で終わりです。
最後までお付き合いくださりありがとうございます♡

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前回の記事では、安全な圧力鍋の使い方について説明しました。
https://sunroomcooking.com/easycookingtips/608/

ここで少しだけ、前回の復習をします。

加圧の仕組み

圧力鍋とは、「蒸気が発生することでなべ内の圧力が上がり、おもりから蒸気を排出させることで一定の圧力を保ち、高温高圧で短時間に調理できる器具です。」
~パール金属圧力鍋の取説より~

このように、圧力鍋料理では蒸気の力を使って加圧します。
なので煮物の場合、多少水っぽくなるのは否めません…
蓋を取ってから水分を蒸発させるように煮詰めれば、解決できますけどね。

少しでも水っぽさをなくし、香ばしくコクのある仕上がりにしたいときに必要なのが「素材を炒めてコクを出す」という作業です。

今回の記事では、この「炒める」という作業に注目してコツを書いていきますね。

鍋で炒めると鶏肉がひっついてボロボロになる⁈

筑前煮、または肉じゃがのような和風の煮物を作るとき、レシピにまず書いてあるのが「鶏肉を入れ、色が変わるまで炒めてからレンコンを入れ…」ということ。
この作業の時、鶏肉が鍋肌にくっついてしまい、無理やりはがそうとしてボサボサになってしまった!!(泣)

という経験、ないでしょうか??

コクを出すために、まず炒めてから煮るという作業。この炒める作業が、意外と難しい。フライパンではなく、鍋で炒めようとすると引っ付きがちですよね。
だからといって、わざわざフライパンで炒めてから鍋に入れて煮込むというのも手間が増えるし(泣)

このように、鍋に肉がくっつく!というお悩みの方は、もしかしたら、予熱が適切でないのかもしれません。

ポイントその1・予熱の温度に注意

こんなまとめ記事を見つけましたのでご覧ください。

一般な焼き始め温度は、卵焼きやホットケーキが150~160℃、ハンバーグやギョウザは170~180℃、炒め物は200℃くらいです。
予熱不足で材料を入れると「焼く」のではなく、「煮る」温度で調理を始めることになってしまいます。きちんと予熱して香ばしい焼き色をつけ、おいしく調理してください。

●温度の指標
そこで、予熱したフライパンに水滴を落とし、温度と水滴の状態の関係を比べてみました。
「フッ素樹脂加工」「セラミック加工」は、落とした水滴の中の気泡の状態で温度を確認することができます。100℃では気泡はすぐにできず、150℃では小さい気泡、180℃では大きな気泡ができます。200℃のときの水滴はすぐに沸き立ってすべり始め、250℃では水滴がそのままの形で転がります。(表)
一方「鉄」は、100℃では水滴の中にわずかに気泡ができ、150℃ではすぐに煮立ち、180℃では玉になった直後に蒸発し、200℃では水を落とした瞬間に小さな粒になって飛び散り、250℃では蒸発することなく、「フッ素樹脂加工」などと同様に水滴がそのままの形で転がります。

フッ素樹脂加工フライパンの温度と目安
出典:フジテレビ商品研究所、2014.09.05付記事より

以下、リンクを貼っておきます。ほかにも面白そうな記事がたくさん♡

https://archive.fcg-r.co.jp/compare/foods_140905.html

鍋の素材が鉄なのか、ステンレス又はテフロン加工なのかで目安となる水滴の形状が多少違いますのでご注意ください。(写真はテフロン加工のものです)

でも、温度計を使わずに水滴で目安温度をチェックできるのは便利ですね。

このように、圧力鍋で炒めてから煮込むときは、180~200℃を目安に予熱してから炒めてみてくださいね。
温度に気を付けるだけでも、お肉がボロボロという事態をかなり防げると思います。

ポイントその2・木べらを使うタイミング

ポイントその1でも書いたレシピ例。「鶏肉を入れ、色が変わるまで炒めてから…」
いつも思っているのですが、この、「炒めてから」という表現が良くない。
むしろ、素材を香ばしく焼き付けてからという表現がしっくりくると常々思っています(笑)

ポイントは、適切な温度で予熱し、素材を入れて香ばしく焼き付け少し浮いてきたら木べらで上下を返す
ということ。
炒めるという表現だと、せわしなくいじっている感じなのですがそうではなくて、少し放置して焼き付け、香ばしさを出します。そうするうちに、素材から水分が出てきて鍋底から少し浮いてくるんですよね。
このような状態まで待ち、木べらで上下を返せば引っ付いて肉がボロボロという状態から脱出できます。

せわしなく手を動かさず、一呼吸待って、深呼吸してから木べらを使ってみてはいかがでしょうか?

ポイントその3・それでもくっつく場合の裏技

ポイント1,2を守っても、残念ながら引っ付いてしまうことはあります。例えば、薄めのお肉で脂分が少ない部位のばあいなど(泣)

そんな場合のとっておきの裏技。
少量の酒又は水を入れ、沸騰させて焦げが浮いてきたタイミングで木べらで鍋底をこする。

こうすればたいていの場合、するっと剥がれます。ぜひお試しください♪

圧力鍋では、蓋をして加圧を始めてしまうと途中で蓋を開けることができません。
ふたをする前に、しっかり炒めて(焼き付けて)コクを出すことと、焦げ付きなどの問題点を解決しておくことってとっても大事です☆彡

まとめ

その1 鍋は適切な温度まで予熱してから素材を炒める
その2 少し素材が浮いてきたタイミングで木べらで上下を返す
その3 それでも引っ付く場合は酒又は水を入れ、浮かせてこする

以上3点のポイントを使って、煮込む前に炒めてから煮込むことで水っぽくない、コクのある仕上がりになるはずです。
お困りの方、お試しください☆彡

圧力鍋シリーズは今回で(完)

最後までお読みいただきありがとうございました♡

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