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レッスン 料理をラクにするコツ

レシピの発想法 コールラビの浅漬け20230623

レシピ発想法シリーズのきっかけ

友人と話していて
「毎日のごはんづくりで、献立をどうやって決めているか」
という話題になった。

私の場合、毎日思いつきで冷蔵庫にあるものでつくるということの連続で、レシピ検索はほぼしない。

友人によると、「思いつきでって言っても、その「思いつきが思いつかないのよ!」とのこと。

まいにち家で作って食べるごはんで、悩む人と、悩まない人の違いは何なのか。

中には時間が有り余っていて、ご飯作りが楽しくてしかたない!一日中キッチンにいるのが幸せ。という奇特な方もおられるかもしれないが…
皆さん基本的にお忙しいので、毎日のごはんではレシピもその結果作られる料理も、「時短」「かんたん」が求められている。

「時短」「かんたん」な料理は検索すればたくさんでてくるけれど、
どういう考え方をして、どうやって作ったら「時短」「かんたん」になるのか。その発想の過程を書いてあるものって、少ないんじゃないかしら。

「時短」「かんたん」という結果だけを知るのではなく、その結果に至るまでに考えたことを書いていこうというのがこのブログシリーズの動機です。


といっても、わたしも時間のない人間のうちのひとり。
発想の過程といっても大して時間をかけているわけではなくぱぱっと短時間で思いついたことばかり。
慣れれば、ほんとに短時間でできる。

このブログを読んで「レシピの発想法」をなぞることで、検索に頼らずご飯を作ることができるになるお役に立てればうれしいです。

コールラビ

今日ご紹介するのはコールラビの浅漬け。

初回から、「なんだそれ⁈」という食材。
コールラビの存在を知ったのは去年のこと。わたしのインスタグラムで「かぶらってスキレットで焼いただけですごくおいしいよね。」というのを紹介したところ、
「コールラビを焼いたのもすごくおいしいよ」というメッセージをいただき、初めて知りました。
ちなみにコメントくださったお姉さまは、英語が堪能で人生経験豊かなとってもすてきな方です。
以前、イタリア野菜「プンタレッラ」についてもコメントくださったことがありました。

そんなこんなでコールラビの名前は知りましたが、そのシーズンは近くのお店で発見することができませんでした。
幸いにも梅田のステーションシティ上にある「天空の農園」で、育てられている姿を見ることはできたんですけどね。

そして今シーズン。
やっと、手に入れることができました!
ちなみに、普段通っている近所の店で。
コールラビの旬は年に2回あるようで、10月~12月の晩秋と6~7月の初夏が旬のようです。まさに今が旬。
旬については下記リンクの情報を参考にしました。

https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/Kohlrabi.htm

レシピ発想法

ではここから、発想法を書いていきます。
今回ご注目いただきたいポイントとなるのは
「なじみのない食材を使って、どうやって発想するのか」
というところ。

ポイント1 知っている食材から類推する

今回使ったコールラビは、かぶの話題で出てきたところから「たぶんアブラナ科だろうな」と。調べたら案の定アブラナ科でした。
アブラナ科の食材といえば
・かぶ
・だいこん
・キャベツ
・ブロッコリー

これらの食材を見たら、未知の食材でも「アブラナ科」というだけでなんとなく味や調理法が想像できる気がしませんか?

ポイント2 生食できるか

かんたん、早いということを考えてつくる場合、「生でたべられるかどうか」というのは大きなポイントだと思うんです。
生で食べられる食材なら加熱する時間が省けるし、生焼けの心配をしなくてよいから気軽に料理できます。
また、野菜は、あく抜きが結構めんどうだったりするもの。
生で食べられるというのはあく抜きの手間も不要というわけで、「ちょっと野菜が足りない、1品付け加えるか」というばあいにも気軽にプラスしやすいかな~と思います。
生食できるか、できないか。食材を買うとき、こんな点にも注目してみるのもおすすめですよ~

ポイント3 水分コントロール

「水分コントロールは料理の仕上がりを左右する大事なポイントだ!!」というのを、わたしは常々言っております。
味付けとかいうけれども、調味料による味付け以前に料理の仕上がりを適切な水分量にコントロールすることで料理の仕上がりレベルってかなり違ってくるのではないかと思っています。
出来上がりが水っぽくて味が薄い。逆に水分がなくパサパサで食べにくい。
こんな仕上がりは、水分コントロールの失敗によるものですね。
というわけで水分コントロール、気にしながら料理してみて下さいね。

今回、コールラビを生で食べたときに感じられる独特の気持ちよい歯触りをいかしたいのと手間がかからないという理由で生で食べることに。

また、「かんたん酢に漬けて、ピクルスにするとおいしいよ~」というのを前述のお姉さまに教えていただきました。
ピクルスか!梅雨のじめッとした空気の中、ピクルスの酸味にはとても心惹かれるものがありました。コールラビ特有の歯触りも楽しめそうだし。

生で食べる、とくに酢を使って漬物にするときには、浸透圧を利用して野菜の水分を出してあげて、そこに調味液をしみこませることが必要です。
でないと、酢の味がぼやけた漬物になってしまう。
とはいえ一度塩もみして水分を出してから改めて酢に漬けるのはめんどう。
今回は、しょうゆと白梅酢(うめぼしをつけるときに上がってくる水分。梅の果汁と塩が合わさったものだから塩分たっぷり)の塩分を使って、コールラビに含まれる水分を抜いていくことにしました。

レシピはこちら

コールラビの浅漬け(作りやすい分量)
・コールラビ   1個
・しょうゆ    おおさじ1
・白梅酢     おおさじ1
・酢       おおさじ2

作り方
コールラビは皮をむき拍子切りにする。注意点は、コールラビの下の方には硬くて太い筋がある場合も。発見したら厚めに皮をむくことで筋を取っておきます。
ビニール袋などにすべてを入れ、袋の上から少しだけ手でもんでなじませます。
ご飯のしたくの最初に仕込んで、「いただきます」のときにはもうたべられます。
ビンに漬けると、どうしても漬け汁が沢山必要になる。調味料がもったいないので、少量のつけ汁でも全体に回りやすいようにビニール袋に入れて漬けています。

翌日までおくとちょっとしょうゆ味がきつく感じるかもしれません。どちらかというと作ってすぐ食べる場合にちょうど良い味付けにしています。

いまはちょうど梅しごとの時期なので白梅酢を使いましたが、ない方は塩と酢を増やすことで代用してください。
酸っぱいのが好きな方はさらに梅肉を入れたり、風味付けをしたい方はごま油たらしてちょっと中華風にしても良いし。酢の一部をレモン汁にしてみてもいいし。酸味が効いた浅漬けなので、口がさっぱりします。脂っこい食事のときにこれがあったら箸休めとしてうれしいですよ。
上記のレシピを元に色々試してみてね。

おわりに

初回は、コールラビというちょっとレアな食材を使ってしまいましたが、私が晩ごはんでどんなことを考えてある日の献立にたどり着いているのかを記してみました。
しばらくこのシリーズ、続けてみようかと思っています。
素材は基本的に近所で買えるもの、冷蔵庫にあるもので。
時間をかけずに悩まずつくる。
こんな姿勢で毎日ごはんをつくっています。
よかったら今後もチェックしてみてくださいね。

当店のHPはこちら

https://www.sunroomcooking.com/

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