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料理をラクにするコツ

料理の文法を思いつくまでの話

【大阪福島】心がラクになる料理教室SUNROOM代表
レシピ案内人・整理収納アドバイザー 服部まどかです。

前回の投稿で、
【育休中の方のご参考に】公務員だったころのご飯作りと一日のタイムスケジュール
https://sunroomcooking.com/easycookingtips/743/
について書きました。

このように、ワンオペ共働きでご飯の支度にかけることのできる時間は、私の場合、頑張っても
朝の20分程度と帰宅後の20~30分

という状況でした。

あまり体力に自信のない私ですので、睡眠時間を削るのはいや。体調を崩して寝込む余裕がない!ということで
この時間内でやりくりする方法を選びました。

なにしろ、ご飯作りは毎日続くもの。
嫌でも疲れていても、楽しくてもとにかくほぼ毎日、しなければならない。
だったら、
・限られた時間内で効率を上げること
・無理なく続けられる方法を考えること

を追求していこうと思いました。

とにかくレシピ検索していました

忙しく時間のない毎日の中で、ご飯作りを続けるには?
・限られた時間内で効率を上げること
・無理なく続けられる方法を考えること

のため、通勤電車の中ではひたすらレシピ検索していましたね。
唯一の自分時間だった電車の中でひたすらスマホとにらめっこして、レシピをキーワード検索する毎日でした。

しかし、あるとき気付いたんです。
貴重な自由時間を使って検索にやたら時間をかける割に、
定番としてヘビロテできるレシピが一つもない!
ということに。

その理由を考えてみました。
検索して、おおっ!これは!
というレシピのページを保存しておき、家に帰って試そうとするのですが…

なかなか、レシピ通り作ることができませんでした。

というのも、疲れて、腹ぺこで帰ってきて、(昼休みを削って、保育園の迎え時間に間に合うように仕事をしていました。)なおかつ2人の子供がうるさい状況で、レシピ通り作る余裕がありませんでした。

もちろん、検索の段階で簡単、早くできるものを選んでいるのですが、自分が限界の状況の中で「スマホを見ながら、書いてあるとおりにつくる」
というのはなかなかできることではありません。
材料も微妙に違うものしかなかったり、簡単そうに見えながら実は手の離せない作業があって、そんなときに限って子供が「相手して~、これ読んで、○○して!」と突っ込んでくる(笑)ため中断ばかりでちっとも進まない…

要するに、
(頭に入っていないものを)レシピ通りに作るという作業が、19時からの晩ごはんづくりでは難しかったのだと思います。

また、味付けについても時短を謳ったレシピでは、やたらと
・顆粒だし
・鶏がらスープの素
・チューブにんにく
・チューブしょうが
・めんつゆ
・焼き肉のたれ

などなどが多いんです。
無添加、手作りにこだわっていたわけではないのですが、これらを使うレシピをみるとどうも、全部同じ味のような気がして((´;ω;`)ウゥゥ

素材の持ち味を活かしてというよりは、味付けで何とかするというスタンスが多すぎる気がしました。

夫や子供があまりにんにくを好まないこともあり、どうもチューブにんにくレシピは作る気がしませんでした。

時短料理の共通項に気付く

とにかくたくさんのレシピを検索するうち、時短を謳うレシピには共通項があることが分かってきました。

先に書いた、味付け面の共通点もそうですが、まとめてみると

・電子レンジを使って作るものが多い
・ポリ袋などを使い、洗い物を少なくする工夫をしてある
・ワンプレートごはんにする
・切りものはまとめて行う
・朝の仕込みと夜の仕上げで時間をずらすことで余裕を生み出す
・週末に食材を仕込み、使いまわす(作り置きではないです。まだ材料の段階で冷蔵庫に保存しておく)

などなど。

料理と歌の共通点⁈

最近しみじみ思ったのが、
和歌と料理って似てない?

ということ。
料理も和歌も、とにかくた~くさんあります。
無数のレシピがあり、無数の歌がある。

その中で、素材やお題って無数にあるわけではありません。
限られた素材を、限られた時間内で作品として形にする。

しかも、全く新しいやり方ってのはほぼなくて、すでに方法も出尽くしている。
本歌取りといって、すでに有名な方法を自分の作品に取り入れて新たに作る方法も歌と料理で共通している。

ほんと、和歌と料理は似ているな~と思います。

しかし、それぞれのレシピや和歌で決め手となるのは、
つくり手の思いや状況の違いが表れている

ところ。

その人オリジナルの考えや気持ち、状況が作品を分けるのです。

ならば、検索したレシピは自分の気持ちや状況と同じはずはない。

あくまでそれは素材であって、
自分流に、自分のご飯作りを取り巻く状況や家族の好みを取り入れてレシピをアレンジしてこそ我が家の定番として生き残る料理になっていく

=定番としてヘビロテされうるメニューになる

のだと思います。

検索レシピを定番に昇格させるには

検索レシピで共通点が見えてきた、ということを書きましたが、やっぱりあるレシピをよく見てみると、
・電子レンジを使って時短するところはいいんだけど、チューブにんにくは入れたくない
・電子レンジだと時間かかり過ぎるな。2人前ならよいかもしれないけど、4人分作るなら鍋の方が早くない?
・まとめて仕込みをするのは良いんだけど、予定変わった時レシピはどうするんだろう?

など、ひとつのレシピの中にも
自分に向いていて、これからも取り入れていきたい方法
自分に向いていないから、我が家の定番にはなりにくい方法

が混在していることが分かりました。
そして、ひとつでも「自分に合わない」方法があると、もうそのレシピは作る気がしない。となりがちなことにも気づきました。

でも、向いてない方法の含まれたレシピの中にも、取り入れたい技がある場合もあるんです。

だったら、
レシピをパーツごとに分けて、使えるところだけ組み合わせたらいいんじゃない?
ということに気付きました。

この方法なら、味付けも、作り方も、自分が好きなモノばかりなので定番として作り続けることができるし、
そうなれば、新たなレシピ検索に時間を費やさなくても良い!!

まとめ

このように、検索時代を経て
なぜ、検索したレシピは定番としてヘビロテできないのか

ということの答えが出たように思います。

やっぱり、自分の状況に合わせてアレンジしないとダメなんですよね。

次回は、試行錯誤をへて考えついた料理の文法について、もう少し詳しく書いていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました☆彡

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